自分の好きな話の王道で、若いころ読んでもう一度読みたかった本です。断捨離で自宅から発掘したので覚書です。
何故か自分の中では、この二刊幽霊繋がりでどちらかの著者が影響受けたんではないかと勘繰るくらいそっくりと思ってました。今読み直してみるとそんなことはありませんでしたが。耽美な幽霊譚ってなところだけでした。
どちらも読みでがありすぎて、未だに消化ができていません。
元々せっかちなのでついストーリーの先ばかり追ってしまってじっくり読み込むことができないんですよね。
「星の時計のLiddell」は著者の意向なので絶版は仕方がないとして「魔女の刻」シリーズはゴシックホラーの名作⁉なのにもう手に入らないなんて勿体無い。
「ゲーム・オブ・スローンズ」のようにクロニクルとしてお金を掛けたドラマ化してくれないかなあ。
まあアン・ライスは有名作家なのでそのうち電子版で復刻するかもしれません。
ちょっとAmazonで調べてみたら「夜明けのヴァンパイア」のヴァンパイアシリーズももう新刊として売ってないようですね。
内田善美は当時全て揃えていたのに、今手元に有るのはこの「星の時計のLiddell」のみです。
彼女の影響を受けて「僕を探しに」や「ゲイルズバーグの春を愛す」などを購入した記憶があります。
恩田陸の作品は内田善美を読んでいるとすごく既視感を感じることがあるので同世代の方にとても影響を与えているんだろうなと思います。
そういえば、一昨年、三原順の原画展に行きました。その際のイベントトークで三原順の本棚に「星の時計のLiddell」が並んでいましたという話がでて、客が一斉に「おー」とどよめいていました。皆さんやっぱりオタクな同世代なのね。
「星の時計のLiddell」1-3巻 内田善美 集英社刊
西洋絵画の画集を観るような、美しさに溢れた特別な漫画
「魔女の刻」1-4巻、「ラシャー」上・下巻 アン・ライス 徳間文庫
ニューオリンズを舞台に幾世紀にもわたる魔女と悪霊が棲む家の四部作と続編
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